具体を左、抽象を右に置いて考えよう!~『賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。』谷川 祐基 著 2/5~

本の紹介

おはようございます。あっぺいです。

さて、今日も前回に引き続き、谷川 祐基さんの『賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。』について説明していきます。

前回は「頭が良い」という言葉の意味について説明しました。

  • 思考 = 「具体化 ↔ 抽象化」を往復すること。
  • 賢い(頭が良い)= 「具体化 ↔ 抽象化」の往復が得意な人のこと。

前回の記事もご一読ください。

今回は具体と抽象の関係についてまとめていきます。

「具体 ← → 抽象」という捉え方

本書では具体を左に置き、抽象を右に置くという図式を使います。一般的なカテゴリー図を90度右に回転させるようなイメージですね。

画像出典:『賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。』谷川 祐基 著

こうやって見ると、体系的な分類というものが、抽象的なものを具体的なものに細分化していくための手段だということに気づきますね。

上の図を90度右に回転させます。

画像出典:同書

この捉え方が、本書を読んでいく上での前提となっていきます。

さて、具体と抽象について、実際にある概念を両者に当てはめて考えましょう。

具体(左)に行けばくほど、個別的なものになり、抽象(右)に行けば行くほど全体的なものなっていきます。

例えば、前回説明したイヌについてもですが、イヌを具体化していくと我々が実際に飼っているペットのイヌに行き着きます。逆に抽象化していけば「生物」という概念に行き着きます。

これは物理的(空間的)に、右に行けば行くほど広がっていくものです。

この捉え方を時間的に応用することができます。

例えば、歴史です。

個人の人生を歴史化すれば、長くても100年くらいの歴史になるでしょう。

それが、日本史になれば、中国の漢書に残っているものを含めても2000年程度。

世界史となれば、古代エジプトから含めると5000年ほど。

規模が大きくなるにつれて、時間も長くなります。

また、具体的な事象に対処するための手段が実用的なものであり、全体的な事象に対処するための手段が本質的なものになります。

例えば、本質的に大切なこととして「人と信頼関係を作る」というものがあります。しかし、人間関係によって、信頼関係を作るための方法は変わってきます。サラリーマンが上司と「信頼関係を作る」方法と、親が子供と「信頼関係を作る」方法はまったく違う手段になります。

このように、具体を左、抽象を右に置いて考えてみると、「個別↔全体」「短期↔長期」「実用↔本質」「五感(で認識可)↔概念」「一面的↔多面的」という風に、相対的な関係が見えてきます。それが以下の図式です。

画像出典:同書

左(具体)に行くほど個別的なものになり、右(抽象)に行くほど全体的なものになっていくので、「個別↔全体」「短期↔長期」「実用↔本質」「五感(で認識可)↔概念」「一面的↔多面的」となるのはイメージがしやすいです。

しかし、「手段↔目的」「問題解決↔問題設定」については説明が必要でしょう。

「手段↔目的」

「目的と手段を逆転させてはいけない」

よく聞く言葉ですね。

例えば、生活を豊かにするためにお金を稼いでいたのに、いつの間にか、お金を稼ぐこと自体が目的化していた。

また、人を救うために医師を目指していたのに、国立大学の医学部に入ることのみが目標となり、人を救うことを忘れてしまう。

一般的には目的と手段ははっきりと分離できると思われがちです。しかし、実際には、目的と手段は何段階にも連続するという性質があります。

「なぜ今電車に乗っているのか?」→「会社に通うため」→「なぜ会社に通うのか?」→「お金を稼ぐため」→「なぜお金を稼ぐのか?」→「生きるため」という風に、「なぜ」を繰り返す度に、次の目的が明らかになるのです。

画像出典:同書

「なぜ?」を繰り返すほどに、どんどん目的(抽象)に近づき、それ同じだけの手段(具体)が追加されていきます。

「何のために生きるのか?」という問いかけには人生の本質的なテーマが含まれています。ここで「何のため?」の次元を高めると、「生きていない」という手段が生まれることはなかなかイメージしづらいでしょう。

しかし、幕末の吉田松陰のように「自分の死が他の志士を勇気づけるきっかけになるなら、喜んで死のう」という考えのもと、自分の目的達成のための手段の一つとして自分の死をとらえることもあります。

話を戻しますが、手段(具体)↔ 目的(抽象)のイメージを持つことで、自分の理想のあり方や、その実現方法について考えるヒントになります。

「問題解決↔問題設定」

問題解決と問題設定は2つの方向でワンセットです。

例えば、現代日本における少子化の背景には、人口減少が問題として存在します。

この解決策として、保育園増やす。子育て支援を充実させる、といったことが考えられます。増やすべき具体的な保育園の数、また、支援に必要な金額などは具体的なものになります。

しかし、少子化による人口減少が問題なのか?という、問題設定そのものを疑ってみることも必要です。例えば、日本より国民1人あたりのGDPが高い国を比較対象にします。すると、なんと日本より豊かとされる国で、かつ日本より人口が多い国はアメリカのみだということが分かります。

このように、次元や規模を大きくしていくことで「この問題設定そのものがおかしいのでは?」と気づくこともできます。

問題を設定する場合、抽象度を高め、総合的な観点から問題が何かをよく考える必要があります。

それに対し、問題を解決する場合、具体化を進め、「どこをどうすれば解決できるのか」をはっきりさせる必要があります。

物事がうまくいかない時には、慎重に抽象化する問題設定能力と、具体策を考える問題解決能力の両方が必要となります。

まとめ

本日の内容をまとめます。

  • 相反する二つの概念を具体(左)と抽象(右)の関係に分けることができる
  • どちらか一つではなく、具体と抽象の両方を使いこなす必要がある

今回は具体と抽象の関係について説明しました。両方の観点からものごとを見る習慣を持つことは人生を生き抜くヒントになります。

今回の内容はちょっと難しいですが、ここを理解できると次回の内容が頭に入りやすくなります。がんばりましょう!

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

みなさんの世界が、また少し美しくなりますように。

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