個性を活かそう!~坂口安吾『日本文化私観』~

人の紹介

おはようございます。あっぺいです。

人からの評価が気になることってありますよね。

「ホントは嫌だけど、周りに合わせてしまう…」

「自分らしくいたいけど、周りから変な目で見られたくないからやめておこう…」

こういう気持ちで自分の思いを押さえこむのは嫌ですよね。

さて、今日は坂口安吾の『日本文化史観』をご紹介します。

読み終わるころには「自分とって大切なことだけやってもいいんだ!」という気持ちになれるでしょう。

坂口安吾とは

撮影:林忠彦

安吾について簡単に説明します。

  • 明治三十九年(1906年)新潟県生まれ。
  • 十三人兄弟の五男(十二番目)なので柄五と名付けられる。
  • 東洋大学印度哲学倫理学科卒業。
  • 終戦後、「堕落論」「白痴」によって確固たる地位を築く。
  • ヒロポン、アドルム中毒により鬱病的精神状態に陥る。
  • 昭和三十年(1955年)死去。

写真を見ても分かる通り、「無頼派の物書き」を体言したような人生を送っています。

安吾はエッセイも小説も面白く、小説では『桜の森の満開の下』などが有名です。

『日本文化私観』の要約

画像出典 https://tanken.com

安吾はかつて茨城県の取手に住んでいました。仕事の都合で東京に行く度に、電車から小菅刑務所(現東京拘置所)を見ます。

安吾は小菅刑務所に心惹かれます。

この大建築物には一ヶ所の美的装飾というものもなく、どこから見ても刑務所然としており、刑務所以外の何物でも有り得ない構えなのだが、不思議に心を惹かれる眺めである。

出典 『日本文化私観』坂口安吾

ここから安吾の考察が始まります。

今までにも同じような美しさを感じたことが安吾にはありました。

  • 小菅刑務所
  • ドライアイス工場
  • 軍艦

この三つの存在に安吾は共通する美しさを感じるのです。

安吾はこの三つに共通する美しさについてこう分析します。

この三つのものが、なぜ、かくも美しいか。ここには、美しくするために加工した美しさが、一切ない。美というものの立場から附加えた一本の柱も鋼鉄もなく、美しくないという理由によって取去った一本の柱も鋼鉄もない。ただ必要なもののみが、必要な場所に置かれた。そうして、不要なる物はすべて除かれ、必要のみが要求する独自の形が出来上っているのである

出典 『日本文化私観』坂口安吾

安吾はこの美しさを「真の美」と表現します。

『やむべからざる実質』が求めた所の独自の形態」だけこそが、美を生むと断言します。

その対極(=美を意識した装飾があるもの)を「空虚なもの」として否定します。その具体例として

  • 聖路加病院
  • 法隆寺
  • 平等院

が挙げられます。特に、法隆寺と平等院にいたっては、「古代とか歴史を念頭に入れて納得しないといけないもの」とし、こき下ろします。

見たところのスマートだけでは、真に美なる物とはなり得ない。すべては、実質の問題だ。美しさのための美しさは素直でなく、結局、本当の物ではないのである。要するに、空虚なのだ。そうして、空虚なものは、その真実のものによって人を打つことは決してなく、詮ずるところ、有っても無くても構わない代物である。法隆寺も平等院も焼けてしまって一向に困らぬ。必要ならば、法隆寺をとりこわして停車場をつくるがいい。

出典 『日本文化私観』坂口安吾

つまり

必要性があって歪(いびつ)な形になったものは美しい。

それに対し

「美しいと思われるような形にしよう」と周囲からの評価を気にして作られたものは美しくない。

と考えるのです。

私はこの考えにとても共感します。

『日本文化私観』から学んだこと

この考え方は、何も建築物に限ったものではありません。

「周りの人から悪く思われたくないからやめておこう」とか、「本当はこうした方がいいと思うけど、目立ちたくないからこのままにしておこう」という考えを持つ人は多いです。

気持ちは分かります。敵を作りたくないし、変な目で見られたくない。

しかし、それでは個性が消えてしまいます。

みんながみんな同じことをする必要なんてないし、一人一人が違うからこそ、世界はバランスを保っています。

私はよく「自分がなりたい人間になろう。人からの評価を気にしてバランスの良い人間なろうとするな。歪(いびつ)でもいいから、なりたい自分を目指そう」と話します。

あるとき、そんな話をした後でこう言われました。

「あっぺいさんは素敵ですね。きっとなりたい自分になれているんですね。尖ってて、キラキラ光るお星様みたいですよ

正直に言って嬉しかったです。

  歪(いびつ)=尖っていてキラキラしている

こう解釈すればいいのです。

まとめ

  • 人からの評価を気にしないこと
  • 自分がなりたい自分を目指すことが、本当の魅力につながる

自分らしく生きることの大切さについてご紹介しました。今日も自分にとって大切なことを優先しましょう!

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

みなさんの世界が、また少し美しくなりますように。

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