腸内細菌を育てよう!~『脳はバカ、腸はかしこい』藤田 紘一郎 著②~

本の紹介

おはようございます。あっぺいです。

ひさしぶりに今週は一冊の本をじっくりと解説していきます。

今週ご紹介する本は藤田 紘一郎さんの『脳はバカ、腸はかしこい』です。

藤田さんは免疫学者をされています。体内にサナダムシを寄生させるという独自の健康法を実践されていました。

本書は腸に関することだけではなく、教育や老化についても非常に詳しく説明がなされています。

一冊でかなりたくさんのことが学べるので本当にオススメの一冊です。

1日目は、腸についての基本的なことをご紹介しました。

脳はまだ若い臓器であり、簡単に騙されていまうのに対し、腸は最も古い臓器であり、その経験の豊かさから人体にとって有害な物質を適切に排除してくれることをご紹介しました。

2日目の今日は腸内細菌についてご紹介します。

本日は腸が消化吸収以外の仕事に携わっていることをご紹介します。

免疫力の70%は腸内で作られる

私たち人間は突然地球上に出現した生物ではありません。約36億年前、地表に「いのち」が誕生して以来、今日まで長い期間をかけて進化してきた生物なのです。免疫の場としての腸には、驚くほどたくさんの細菌が存在しています。人間の腸には500種類以上、その数100兆個以上の細菌が生息し、その重さは大腸内に生息する細菌だけでも2㎏近くになるといわれています。これらの細菌はいわば私たち生物がかつて住んだことのある「原始社会」に生きています。 約36億年前「いのち」 が誕生し、やがて酸素がないところで細菌類のみが生きた原始地球と同じ環境が、現在の「人間の腸の中」で再現されているのです。

脳はバカ、腸はかしこい』藤田 紘一郎 著

我々は無自覚に腸内細菌を腸内に住ませていますが、腸内は微生物にとって一つの社会なのです。世界人口は2020年時点で78億人です。地球の総人口の1000倍以上の数の腸内細菌が我々の腸内に住み着いています。彼らにとっては、我々の腸が地球のようなものなのでしょう。そして、腸内細菌に住んでもらうことで実は我々も恩恵を受けていたのです。

腸内細菌は免疫力のおよそ70%を作っているとされています。そればかりではなく、腸内細菌は脳の発達や腸内細菌行動にまで影響を及ぼしています。 

出典:同書

腸内にはたくさんの腸内細菌がいます。腸内の環境が良ければ、腸内細菌が活発になり、感染症などの病気から体を守ってくれます。

「腸内の環境が良い」というのは、腸に住む腸内細菌のバランスが保たれている状態です。腸内細菌はおよそ100兆個、1000種類以上も存在し、腸壁に生息していいます。その多種多様な腸内細菌が共存する姿がお花畑(フローラ)のように見えることから、「腸内フローラ」とも呼ばれています。
腸内細菌は大きく「善玉菌」「日和見菌」「悪玉菌」の3種類に分けることができます。その理想的なバランスは、善玉菌2、日和見菌7、悪玉菌1です。特に重要なのは、悪玉菌を増加させないことです。悪玉菌の代表がウェルシュ菌です。脂質や動物性たんぱく質を好み、腸内で有害物質を出します。脂質や動物性たんぱく質を摂取し過ぎると、彼らに栄養を与えすぎてしまいます。注意しましょう。それに対して、代表的な善玉菌がビフィズス菌や乳酸菌類です。これらの菌は悪玉菌の侵入や増殖を防いだり、腸の運動を促してくれます。彼らはヨーグルトなどの発酵食品に多く含まれます。また、彼らは食物繊維を餌にするため、我々が野菜をたくさん食べることで彼らを応援することができます。

脳内物質も腸内で合成される

腸は消化の目的だけで働くというのが広く一般的な考えです。しかし実際は人間の感情や気持ちなどを決定する物質はほとんど腸で作られています。腸の中で食べ物から人間に幸せと愛情をもたらすセロトニンやドーパミンを合成しているのです。

出典:同書

長らく腸の仕事は食べ物の消化と吸収だけだと考えられていました。しかし、研究が進むにつれ、腸内でセロトニン(幸福を感じるホルモン)やドーパミン(やる気が出るホルモン)を合成されているというのです。もちろん、脳内でもセロトニンやドーパミンは合成されます。腸内で合成されたこれらの脳内物質が脳にまで運ばれているのです。

私は最近、脳内幸せ物質であるセロトニンやドーパミンが腸で合成され、その前駆体が腸内細菌によって脳内に運ばれていることを報告しました。腸内細菌がバランスよく多量に存在しないと、私たちは幸せな気分になれません。「幸せ」を作っているのは腸だったのです。 

出典:同書

スウェーデンとシンガポールの研究で、腸内細菌を持つマウスと、無菌環境で育った腸内細菌を持たないマウスの成長を比較しました。

その結果、腸内細菌を持たないマウスは成長後に攻撃的になり危険を伴う行動を示すことが分かりました。

また、成長が終わったマウスに腸内細菌を導入しても、攻撃的な性格に変化はなかったということです。

このことから腸内細菌が初期の脳に影響を与えることが明らかになったのです。

また、この研究から腸内細菌がセロトニンやドーパミンといった脳内物質に影響するほか、脳神経のシナプス機能にも影響を与えている可能性があることも分かりました。

しかし、添加物にまみれた食事を摂取したり、強いストレスを受けることによって腸内環境が悪化し、セロトニンを生成できなくなってしまいます。

抗酸化力のある食品を摂取することで、腸を守ることができます。ではどんな食品を取ればいいのか?基本的には野菜です。植物に含まれるフィトケミカルという化合物に強力な抗酸化作用があるからです。

まとめ

本日の内容をまとめます。

  • 腸内細菌が免疫力の70%を担っている
  • 腸内細菌が幸せと感じるセロトニンや、やる気を感じるドーパミンを合成している
  • 腸内環境が悪いと免疫力が弱まり、脳内物質が出なくなりメンタルが弱くなる
  • 野菜と発酵食品を食べることで腸内環境をよくすることができる

本日は腸内細菌の働きについてご紹介しました。

我々は普段腸内細菌の存在を意識していません。しかし、彼らがいないと健康は損なわれてしまいます。腸内細菌に感謝をし、彼らが住みやすい環境を作ってあげましょう。肉を控えて野菜を多く食べるという意識を持つだけで大分変わりますよ!腸活を始めましょう!

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

みなさんの世界がまた少し美しくなりますように。

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