「人・本・旅」で教養を高めよう!~出口治明さんの考え方~

人の紹介

おはようございます。あっぺいです。

私の趣味は読書です。

こんなブログを書き続けているわけですから、平均すると、毎日一冊は本を読んでいます。

読書というのは地味な趣味ですが、確実に教養が蓄積されます。正直、今までの人生で一番コスパの良かった買い物は書籍購入だと思っています。読書には人生を変える力があります。

本日は、教養を増やすための考え方についてご紹介します。

出口治明さんの「人・本・旅」

出口治明さんをご存じですか?

日本生命に入社し、58歳で同社を退社すると同時に自らライフネット生命を創業します。2018年からは立命館アジア太平洋大学の学長に就任されています。

この方も読書がお好きで、知識量には驚かされます。執筆業もされており、どの著作も良書ばかりです。

さて、出口さんの考え方に「教養を高めるには人・本・旅」というものがあります。

教養というのは、おいしい料理に似ています。種類が豊富な食材は〈幅広い知識〉、料理の腕前は 〈考える力〉です。この二つをかけあわせると教養が高まり、おいしい生活、おいしい人生を送ることができるのです。  それでは、どうすれば〈幅広い知識〉と〈考える力〉が身につくのか。それは人、本、旅の三つしかない、と僕は考えています。

出典:社会人の教養は人、本、旅【文春オピニオン 2018年の論点 SELECTION】 出口 治明 著 

本日はこの「人・本・旅」という考え方についてご紹介します。

人との出会い方

自分と違う考えを持つ人と会話をすることが大切だと出口さんは述べます。

できる限り面白い人とだけ会いたいものですが、面白い人はそうたくさんはいません。出会いの8割は失敗に終わります。人と出会うコツは出会いの数を増やすことです。最初から相手を選んでいては、出会いなど生まれません。どんな相手も肯定的に受け入れることが大切です。

こんなエピソードがあります。

寝る前に出口さんがPCを閉じようとしたところ、見知らぬ人からメールが来たそうです。メールの内容は「出口さんは『相手を選ばず会うことが大切だ』とおっしゃいます。私も出口さんに会いたいのですが、どうすればいいですか?私は大阪に住んでいます。」というものでした。

翌日、たまたま出口さんには大阪に行く予定があったので、「明日大阪に行くので飲みましょう」と返信したそうです。

翌日の夜、出口さんはメールの発信者を含む人と10人くらいで飲んだそうです。そこには吉本興業の芸人さんもいたらしく、出口さんは楽しい夜を過ごしたとのことです。

すごい行動力ですよね。出口さんの人と接する基本原則は「来る者拒まず、去る者追わず」だそうです。

その上で「価値は希少性から生まれる。ごくまれに気の合う人と出会えるからこそ、出会いに価値がある。人との付き合いは宝探しのようなものだ」と話されます。

本の選び方

日本国内で1年に何冊の本が出版されているかご存じですか?

なんと約8万冊!

これを片っ端から読むことはできませんね。出口さんは3つの基準で本を選ぶそうです。

  • 古典
  • 新聞の書評
  • 見た目

3つの基準について説明しましょう。

まず古典

古典というのは、長い年月をかけて膨大な人に読まれ、みんなから「これは間違いなくホンモノだ」と認められた実績があるものです。

読んで役に立たない本は数百年も読み継がれることはありません。

古くても残っている = 時代、地域に限定されない普遍的な教養が詰まっている

と考えることができます。

以前当ブログでも古典を学ぶ意義についてご紹介しました。

次に新聞の書評

新刊を選ぶ時に出口さんが参考にするのが新聞の書評だそうです。

新聞の発行部数は数百万部あります。新聞の書評委員は有名な学者や作家など、その道のプロしか務められません。ネット上の書評(当ブログも含む 苦笑)に対して、新聞の書評は有識者が自分の本名を明記したうえで、数百万人の読者に向けて一冊の本を紹介するわけです。ここでつまらない本を紹介したら自分の評価が下がってしまいます。

「書評委員が本名であること」×「新聞読者の多さ」=「良書が紹介される」

ということです。

最後が見た目

出口さんは書店で本を選ぶ時は「ジャケ買い」をするそうです。

その理由は「見た目が良い本は、それだけ出版社がお金をかける価値が内容にもある」と判断できるからです。注意点は「必ず買う前に本文の始めの10~20ページ読むこと」ということです。

著者が「みんなで読んで欲しい」という思いを最も強く込めるのが冒頭部分だからです。いくら見た目が良くても、冒頭部分で読者に魅力を伝えられない本は読むに値しません。

旅=移動

「旅」というと、海外旅行のような本格的のものをイメージしがちですが、出口さんのおっしゃる旅はもう少し身近なものです。

重要なのは、移動距離ではなく情報に直接触れることです。

例えば、友達に「近所においしいパン屋ができた」という情報を聞いたとしましょう。

そこで「ふーん」で終わってしまうのではなく、「実際に食べてみよう」という行動力を持つことに意味があります。

体験してみないとどんな情報も自分のものにはなりません。

百聞不如一見(百聞は一見にしかず)です。

そのパン屋さんに実際に足を運び、本当においしいパンを食べられたすごくラッキーです。

逆に、足を運んだ末においしいパンが食べられなかったとしても「友達と自分は味覚が違うのだろう。今後は食べ物の話をする時は気をつけよう」という教訓になります。

まずは現地に行ってホンモノに触れること。このことが大切です。

アウトプットの重要性

島崎藤村は「本を読んだり、話を聞いたりして得る知恵」「他人との交流を通して得る知恵」「実際に体験して得る知恵」を三智と呼びましたが、僕は、「人・本・旅」と言い換えています。 アウトプットの精度を高めるには、ストックしてある知識や情報、すなわちインプットの量をまず増やすことです。

出典:『知的生産術』出口治明 著

まずはインプットすることが大切です。

以前、インプット(抽象化)とアウトプット(具体化)についての記事を書きました。そこでもご紹介しましたが、良質なアウトプットのためには、良質なインプットが必要になります。

ブロック遊びに例えることができます。

たくさんのブロック(インプット)がないと、いい作品(アウトプット)は作れないのです。

人・本・旅から得た情報がある程度たまってきたら、今度はアウトプットをすることが大切です。

私もインプットした有意義な情報は友人や家族に話すことでアウトプットします。

同じ話を色々な人を相手にしているうちに「この話のポイントはここじゃないか?」と気づくことがあります。また、話している相手が「それってこういうことだよね」と言って新しい観点で考察してくれることもあります。いずれにせよ、アウトプットすることで考察がより深まり、その情報が結晶化(より高次元の抽象度を持つ)していきます。

そういう意味では、当ブログも私のアウトプットの場となっています。

かつては日記をつけていましたが、やはり自分だけが読むものだと丁寧に分かりやすく説明しようという気持ちがなくなってきます。その点ブログだと、「読者の方が理解できるように、ちゃんと分かりやすく説明しないと!」という気持ちになります。

まだまだ説明下手ですが、今後も努力しますのでよろしくお願いします!

さて、アウトプットについて、出口さんはこうもおっしゃっています。

ビジネス上のイノベーションのほとんどは、既存知の組み合わせです。知識が豊富にあるだけでは、新しいものを生み出すことはできません。 豊富な知識を自分の頭の中でさまざまに組み合わせ、それを外に向けて発信する力(アウトプットする力)がこれからは何よりも求められるのではないでしょうか。 イノベーションは、前述したように既存知の組み合わせですが、「既存知間の距離が遠いほど劇的なイノベーションが生まれる」 という法則があります。

出典:同書

イノベーションは直訳すると「技術革新」です。

距離の遠い既存知がぶつかることによってそれまで想像もできなかったものが生まれることを歴史は教えてくれます。

私が一番好きなのは「ダーウィンの進化論」です。

進化によって全ての生物が変化している、というのは現在では当たり前の考え方です。

この考えを述べたダーウィン、何の研究者だったかご存じですか?

私を含む多くの人が「そりゃ生物学者でしょ!」と即答するでしょう。

しかし、実はダーウィンは地質学者だったのです。

まず地質学の知識をしっかりと持っていたからこそ、生物学の世界でも素晴らしい発見ができたのです。

ダーウィンだけではなく、かつての学者は異なる研究分野で抜きん出た知識を持っており、その知の距離の遠さから大発見をしています。

例えばデカルト。哲学では二元論を唱え、数学においては座標を発明しています。この二つの考えをデカルトが発明しなければ、世界は今とはまったく違ったものになっていたでしょう。

まとめ

本日の内容をまとめます。

  • 人と出会うことで、自分が経験していない情報をインプットできる
  • 本を読むことで、場所や時間を超越して、自分の経験していない情報をインプットできる
  • 旅をすることで、情報に直接触れることができる
  • 「人・本・旅」から得た情報を会話やブログにアウトプットすることで、情報が結晶化される

もっと簡単に言うと「人と喋って、本読んで、外に出てごらん。かしこくなるよ」ということでしょうか。

出口治明さんの本はとても読みやすいので本当にオススメです。

是非ご一読ください。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

みなさんの世界が、また少し美しくなりますように。

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