組織図を90度右に傾けよう!~『賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。』谷川 祐基 著 3/5~

本の紹介

おはようございます。あっぺいです。

さて、今日も前回に引き続き、谷川 祐基さんの『賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。』について説明していきます。

1回目は「頭が良い」という言葉の意味について説明しました。

  • 思考 = 「具体化 ↔ 抽象化」を往復すること。
  • 賢い(頭が良い)= 「具体化 ↔ 抽象化」の往復が得意な人のこと。

2回目は具体と抽象の関係についてまとめました。

「個別↔全体」「短期↔長期」「実用↔本質」「五感(で認識可)↔概念」「一面的↔多面的」「手段↔目的」「問題解決↔問題設定」という関係について説明しました。

3回目の今日は、組織図を90度回転させることについて説明します。

組織図を90度回転させることで見えるもの

まず、これが一般的な組織図です。

画像出典:『賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。』谷川 祐基 

なんというか、上に行けば行くほどえらくなり、下の人間が上を支えているような形に見えませんか?

これを右に90度回転することで、今までとは違ったものが見えてきます。

画像出典:同書

こうすると、組織での役割が「具体↔抽象」で見えてきます。

左にいけばいくほど、プレイヤー(一般社員)に近づきます。この人たちは現場で実際的、具体的な仕事をしています。

右に行けば行くほどリーダー(経営者)に近づきます。この人たちは、組織のトップに立って、みんなを引っ張るため、より抽象度の高い仕事をすることになります。

その中間がマネージャー(管理職)でしょう。売り上げと経費をコントロールして収支を管理したり、ビジネスモデルを組み立てたり、多数の部下をまとめるための組織作り、制度作りをしたりします。

仕事に取り組む時間も立場によって変わります。

責任を持つ仕事の範囲、時間も右に行けばいくほど大きくなり、長くなります。

一般社員はある程度限定された範囲の仕事を短時間で請け負うのに対し、リーダーは会社を大きくする大きな仕事に長期間かけて取り組む必要があります。その両者をつなげるのがマネージャーです。

図にすると、このようなものになります。

画像出典:同書

よく見るピラミッド型の階層構造は、どうしても上下の関係のように見えてしまいますよね。しかし、組織図を90度回転させることで、違ったものが見えてきます。こうすることで、自分の責任の範囲の抽象度を知ることができます。

左右を自由に移動する意識を持つ

もちろん、自分の担当する責任範囲の仕事をしっかりこなすことがまずは求められます。

新入社員が現場の仕事を理解しないうちに会社の未来を考えることはできません。また、社長が会社全体のことではなく、特定の顧客との短期間の仕事のことばかり考えていては会社が潰れてしまいます。

しかし、時には自分の責任範囲を超えた仕事について考えることも求められます。

例えば、カフェの店員です。この仕事は左端(具体)に位置しています。しかし、この店員が自分でカフェを経営したいと考えているなら、右(抽象)よりの視点が必要となってきます。

店舗全体のこと、収支のこと、空間的にも時間的にも広い範囲のことを考えないといけません。

コーヒー豆はどこから仕入れるのか、スタッフはどうやって採用するのか、お客さんを増やすためにはどうすればいいのか。そのイメージがないと、お店全体を回すことはできません。

先にも述べましたが、まず、自分の責任範囲のことをしっかりとこなす必要があります。しかし、自分の理想を追求しようとすれば、必ず視野を広げて抽象度を上げた思考を行う必要がでてきます。

私もまだ仕事を始めたばかりの頃、直属の上司からこう言われました。

あっぺい、自分の目線だけで見るな。二つ上の立場から全体を見る癖を持て。ヒラだったら課長の目線で見ろ。係長の俺だったら部長の目線で見る。出世する度に視野を広げろ。

この言葉は今でも私を支えてくれています。

自分の置かれた立場から物事を見てばかりいると、どうしても考え方も固まってしまいます。

不条理なことを上司から言われても、上司の立場から見ると仕方が無いことだったり、実はベストな選択だったりすることが分かります。

逆のことも言えます。

松下電器産業(現パナソニック)の創業者である松下幸之助も、会社がピンチの時は販売代理店を回って現場の指揮を執ったと言います。リーダーが具体的な行動をすることで、理念や哲学が現場に伝わるのです。

トヨタの社長豊田章男さんも、所長就任時に「現場に一番近い社長でありたい」と語り、実際に頻繁に工場や販売店を訪れることで知られています。彼はテストドラバーとして開発に関わるだけではなく、モリゾウという名前でカーレースに参戦しています。ドライバーの立場からも自社製品と関わっているのです。彼の就任後のトヨタの躍進に、彼のこの姿勢が確実に影響を与えているでしょう。

このように、自分の立場に求められる仕事だけではなく、別の立場に視点を移し、思考の抽象度を変えることが非常に大きな意味を持ちます。

まとめ

今回は組織図を90度右に傾けて見ることについて説明しました。

  • 組織図を右に90度傾けることで、立場によって責任範囲が違うことが分かる
  • 現場に近ければ近いほど具体的な思考が求められ、リーダーに近づくほど抽象的な思考が求められる
  • 自分の立場を離れ、抽象度を変えることで問題点が見えることもある

どうしても自分の仕事でいっぱいいっぱいになっている時は心の余裕が持てなくなります。

そうすると、上司や部下に対して腹も立ちます。

しかし、そういう時こそ、上司の立場、部下の立場に視線を変えてみるのがよいでしょう。

みなさんも是非お試しください。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

みなさんの世界が、また少し美しくなりますように。

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